大阪市淀川区の三和建設株式会社は、12月5日に大阪府内で施工中の現場で、高校2年生39人を対象とした見学会を実施しました。対象は堺市立堺高等学校建築インテリア創造科の生徒で、建設業への理解を深め、入職意欲の向上を図る狙いがあります。
見学会は一般社団法人大阪建設業協会が主催し、府内の建設系学科の生徒に実際の現場を体験してもらう取り組みの一環です。高校新卒就職者の3年以内離職率は37.9%と、大学新卒の33.8%より4.1ポイント高く、短期間の就職活動や学校斡旋中心の進路決定がミスマッチの要因と指摘されています。こうした背景から、現場を見る機会を増やすことで職業理解を深めるのが狙いです。
当日は、工事概要や施工管理職の仕事内容の説明の後、3班に分かれて現場を巡回。生徒からは工具や工事車両に関する質問が相次ぎ、担当者が自宅や学校の建物に例えて解説しました。質疑応答では、現場監督のやりがいや必要な資格、働き始めてからのプライベート、女性監督の働き方など、就労を具体的に想像した質問が中心となりました。
同校出身の社員も参加し、生徒からは「授業では分からなかったことを実物で理解できた」「少しやってみたい気持ちが生まれた」との声が上がりました。三和建設は今後も見学会を継続し、建設業の役割やものづくりの魅力を伝えることで、人材不足が課題となる建設業界への若年層の就職機会拡大につなげたい考えです。
source: PR TIMES
